たのめただ 枯れたる木にも 自から実りの花や 桜観世音

観音霊場巡りが盛んだった江戸時代には、江戸三十三観音霊場、山の手三十三観音霊場、深川三十三観音霊場など、いろいろな観音霊場がありましたが、昭和五十一年(1976年)に昭和新撰江戸三十三観音霊場として新たに生まれ変わりました。
参考文献:昭和新撰 江戸三十三観音札所案内(江戸札所会発行)
浄心寺の本堂の正面真中におまつりされている仏さまは阿弥陀如来(仏)、向って右が十一面観世音菩薩、左が勢至菩薩です。
菩薩とはもともとは仏になるために修行する人のことをいいましたが、観音菩薩や勢至菩薩は阿弥陀仏の分身として働きます。
阿弥陀さまはすべての人をお救い下さいますが、阿弥陀さまが、慈悲として働かれる時には観音菩薩をつかわし、智慧として働かれる時は勢至菩薩をつかわされます。
十一面観音(じゅういちめんかんのん)は、その深い慈悲により衆生から一切の苦しみを抜き去る功徳を施す仏であるとされています。